[小ネタ]AWS Transit GatewayのAZ間通信が無料になった件について絵を描いて理解してみる
こんにちは!コンサル部のinomaso(@inomasosan)です。
先日、AWS PrivateLink、AWS Transit Gateway、AWS Client VPNで同じリージョンのAZ間通信が無料となったアップデートがありました。
一方で、Transit Gateway関連の料金がアップデート前後でどう変わるのかが、パッとわからなかったので調べてみることにしました。
2023/6/28追記 Transit GatewayはVPC Attachmentを作成してVPCと関連付けを行い通信するため、VGWは不要となるので料金図から削除しました。
アップデート前の料金図
東京リージョンでTransit Gateway経由のVPC間の通信を例に、アップデート前のネットワーク料金を図にしてみました。
それぞれの料金について、解説していきます。
アタッチメント数
Transit Gatewayのアタッチメント毎に、1時間あたり$0.07の料金が発生します。
図の場合はVPCが2つなので、$0.14/h (=$0.07*2)となります。
データ処理
Transit Gatewayを経由するデータのトラフィックに対して、1GBあたり$0.02の料金が発生します。
例えば、50GBのデータをVPC間で通信した場合は、$1.00 (=$0.02*50)となります。
AZ間のデータ転送
AZ間のデータ転送料金について、Black Beltに資料があったので引用します。
引用:[AWS Black Belt Online Seminar]AWS Transit Gateway(2019/11/13)
同じAZへの通信は無料ですが、異なるAZへの通信はin/outの両方で1GBあたり$0.01の料金が発生していたようです。
上記の料金が今回のアップデートで無料になったというわけです。
アップデート後の料金図
アップデート後のAZ間のデータ転送料金が無料になったということを、念のため図にも記載しておきました。
(おまけ)Transit Gateway + Site to Site VPNの料金
VPC⇨Transit Gateway⇨Site to Site VPNの通信については、今回のアップデートの適用対象外となります。 こちらもネットワーク料金を図にしてみたので、おまけとして掲載してみました。
参考URL
まとめ
Transit Gateway関連の料金がアップデート後にどこが安くなったかについて、図を書いてみました。 やっぱり図を書くと脳の負担が減るので、スッキリと理解できますね。
この記事が、どなたかのお役に立てば幸いです。それでは!